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漫画【機動戦士ガンダム Twilight AXIS(トワイライトアクシズ)】逆襲のシャアの数年後、アクシズから”あるデータ”を回収

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宇宙世紀0096年、後に《ラプラス事変》と呼ばれる戦いが終結した数ヶ月後のアクシズ上で繰り広げられる《冒険》を描いたWEBアニメ【機動戦士ガンダム Twilight AXIS(トワイライトアクシズ)】。そのコミカライズ作品を今回は紹介します。

僕も今回、アニメ・漫画両方とも再度見直したところ意外と相違点などもありまとめるのが楽しかったです。是非最後までご覧ください!

目次

機動戦士ガンダム Twilight AXIS(トワイライトアクシズ)の概要

【ラプラス事変】で驚異の能力を見せた《サイコフレーム》のデータを回収せよ

【機動戦士ガンダム Twilight AXIS(トワイライトアクシズ)】の主人公である《アルレット・アルマージュ》と《ダントン・ハイレッグ》は一年戦争時代からシャア・アズナブル専属のシューフィッターチームです。

現在はリボーコロニーで洗濯屋を営む今現在は一般人の二人が、宇宙要塞アクシズで後述する《ラプラス事変》時、驚異の能力を見せたサイコフレームの情報を回収する為、アクシズ内の道案内を命令されます。

ただアルレットにはもう一つ目的がありました。それは”サザビーを見つけること”。

当初は道案内だけのはずが謎の敵対組織の操るMSに行く手を阻まれます。

数機居るMSの中にはアルレットの記憶に無いガンダムタイプのMSも居て・・・

『あなたがどんなに変わっても、「総帥」なんて呼んであげませんよ大佐』

アルレットとダントン、シャアアズナブルと関連の深い二人の物語

アルレットは過去、実験の被験体として扱われていたが、サイコミュ兵装の適性が見られないため廃棄処分という死亡宣告を受けました。その時、助け舟を出したのがシャア・アズナブルです。

そのこともありシャアに対しては特別な感情を抱いていますが、それは〈恋愛〉では無く〈家族〉の一員として見られたいという願いです。

ダントンのほうはシャアの高い操縦技術に似ているという理由で専属テストパイロットとなりますが、その能力の高さはシャア自身から認められており、数年程度のブランクなどものともしない操縦技術を物語中で披露します。

過去から物語時期までシャアを恨んでいる節はありますが、物語中で一定の理解を示す描写も出てきます。

映画【機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】で放棄されたアクシズに潜入

映画【機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】のラストシーンで、アムロ・レイとシャア・アズナブルの機体に入っているサイコフレーム同士で《共振》現象が引き起こされ、地球落下コースから外れ地球圏外へと向かうアクシズ。

【機動戦士ガンダム トワイライトアクシズ】というアニメ、および漫画は【機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】の公開後、初めて宇宙要塞アクシズのその後に焦点を当てられた作品となりました。

地球連邦軍が手中に置いていた時には見つけられず、《第二次ネオジオン抗争》時には使用されなかったMSや艦艇などが登場します。

アクシズ上で撃墜され放棄されたサザビー

こちらも上記同様、映画【機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】後、初めてお披露目されました。

アムロ・レイの駆るν(ニュー)ガンダムとの戦闘で大破・撃墜された機体がアクシズ上で座っている描写が写されます。

アニメ版ではただサイコフレームの回収のみで終わっていますが、漫画版では映画【機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】劇中内でアムロがサザビーの顔面を執拗に狙ったことに関する考察をアルレットがおこなっています。

後年の作品である映画【機動戦士ガンダム F91】との関連

宇宙世紀0093年の戦いを描いた映画【機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】、その2年後に公開された宇宙世紀0123年の戦いを描いた映画【機動戦士ガンダム F91】。

【機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】時代までは全く名前も出てこなかった《ロナ家》が漫画版で数は多くありませんが出てきます。

後述する登場人物で紹介しますが、【機動戦士ガンダム F91】で主人公である《シーブック・アノー》が所属する地球連邦軍に敵対する《クロスボーン・バンガード》を組織した《ロナ家》党首(総帥とも)として出てくる《マイッツァー・ロナ》の父《シャルンホルスト・ロナ》も描かれています。

登場人物

元シャア・アズナブル専属シューフィッターチーム

アルレット・アルマージュ(アルレット・ハイレッグ)

本作主人公でありニュータイプ。【機動戦士ガンダム】シリーズ内でニュータイプというものは《パイロット特性のある人》という認識であるが、彼女は特殊でMSや物質、素材に対して深い理解を示し、時に無機物と会話までしてしまうほどです。

経緯は定かではありませんが一年戦争時、フラナガン機関に収容され、数々の実験で薬物投与されニュータイプ能力の開花を促された経験があります。その際、サイコミュ兵装に適性が見いだせなかったため廃棄処分となりそうだった所にシャアが現れ、救われたという過去があります。

シャアに対しては、同作第二巻末で原作者である【Ark Performance】の石川考一氏が『当初憧れのような感情を持っていたかもしれないが、その時すでに彼の傍らには《ララア・スン》という不動の存在がいたため、恋愛感情に繋がるような憧れはすぐに無くなった』という旨の発言をしています。

以降は自分を《シャアの妹》という立ち位置だと理解し、彼のMS開発に手を貸しています。

ダントンに対してはチーム以上の関係と考えており、シャアを含めて自分たちのことを<家族(ファミリー)>という考えを持っています。

その特殊なニュータイプ能力を生かして、アナハイム社製以上の性能を持つ洗濯機を作り上げ、リボーコロニー内では評判のクリーニング屋をダントンと二人で運営しています。

ダントン・ハイレッグ

もう一人の主人公であるダントンはジオン公国軍の士官学校を一年戦争時に卒業したが、優秀であったことと操縦特性がシャア・アズナブルに似ているという理由で彼から専属のテストパイロットに選出され、結局出撃する機会を失い勲功(くんこう)を立てられなかった過去があります。

そのためシャアに対しては良い感情を持っていませんが、この漫画の物語中、貴族の道楽と捉えていたシャアのガンダムに対する執着心をある程度理解する描写があります。

シャア専属のテストパイロットなので、メカニックのアルレットとは必然的にチームを組むことになりました。

シャア専属ということもあり操縦技術はかなり高く、もともとかなりピーキーな設定にしてあるシャアの機体もある程度マイルドな設定にするだけで乗りこなします。

劇中では数年以上のブランクがあるにもかかわらず<閉所空間で大型機を巧みに扱いコックピットのみ破壊>や<片側しか姿勢制御用の高軌道スラスターが付いていない機体で乗機以上の機動力を持つ機体を手加減して圧倒する>といったこともやってのけます。

また戦艦の操艦も行うこともできます。

ダントンはシャアが行方不明となった後でも彼の命令を守り、アルレットとチームとして共に生きてきた理由も前述同様、同作第二巻末の説明で書かれており、『シャアはダントンにとって上官ではなく<王様>なので愚痴を言いつつも嫌々命令を守り続けている』という旨が書かれています。

その理由としては”当時のジオンが公国制なので貴族もいるし階級社会であるから”です。したがってシャアはただの上官ではなく<王様>と表現されているのですね。

貴族社会、すなわち階級社会において階級が上の命令は”絶対”です。なのでアルレットと共に生き続けています。

ただ物語終盤にはその考えも変化し、チームではな<家族(ファミリー)>と表現しており、自分を縛る命令から解放される表現がされています。

好物はメロンソーダであり、色の付いていないモノが好き(メロンソーダは付いているけど・・・)。理由は『平和な色』だから。クリーニング屋を営んでいるリボーコロニーはかなり気に入っているようです。

特殊部隊《マスティマ》関係者

メーメット・メルカ

地球連邦政府直轄情報部<内閣第六室>所属で歩兵特殊部隊《マスティマ》隊長、階級は中尉。

やわらかい物腰と温和な性格ながら優秀な軍人で、クワトロ・バジーナとしてシャアが活動していた頃の資料からアルレットとダントン見つけ情報を精査し、そこから二人が潜伏している場所であるリボーコロニーを特定し説得しに来ます。

役人からの命令でアクシズ内にあると思われるサイコフレームの情報を回収する為、アルレットとダントンにお願いという名目の命令をします。しかし本人は、今現在民間人である二人を巻き込むのを良く思って無く、ダントンがモビルスーツを動かす意思を示したときは引き留めたりもしました。

過去の作品から見ても地球連邦軍の軍人にしては常識人であり、アルレットが単独行動をして離れた際、確実な命令の達成よりも人命の優先をするところにとても好感が持てるキャラクターだと思いました。

また上官として部下たちとの関係も良好で、たぶん軍人としての判断は間違いだと思う前述の人命優先行動も諫めず当然のことのように従ってくれています。軍人としては甘いかもしれませんが理想的な上官だと個人的には思いました。

結婚歴があるようですが、その後離婚したことが同作第一巻末の小説にて判明しています。

今回の騒動後にアクシズ内で遭遇したガンダムタイプを個人的に追い、次項の友人であるリドルに調査を依頼しています。

リドル・ウィットマーシュ

正確には《マスティマ》関係者ではなく、会計監査局の人間でメーメットの同級生。そして個人的な友人という立ち位置の人物で漫画では登場せず、同作第一巻末の小説にて登場しています。

彼は会計監査局という立場を利用し、お金の流れから作中に出てくる《ガンダムトリスタン》の元となるガンダムタイプを見つけ出すという優秀な人物です。

権限の限界で最後まで追うことはできませんでしたが、改装中の《ガンダムトリスタン》の画像や、実験体にされた二人の写真を見つけるなどしています。

《バーナムの森》関係者

クァンタン・フェルモ

ガンダムトリスタン》パイロットの青年で、次項の《ヴァルター・フェルモ》は双子の弟です。

もともと裕福な家庭で育っていたが、宇宙世紀0083年に起こった《デラーズ紛争》にて、ガンダム試作2号機から発射された核弾頭によって観艦式に参加していた父を失い、そこから生活が一変します。

どういう経緯かは語れらていませんが、その後二人とも荒れ、ダウンタウンに居るようなチンピラ達から金目の物を巻き上げる描写がされますが、暴れすぎたせいか軍も出張ってきてしまい、本物の軍隊には敵わず撃退され二人とも拘束されています。

この時すでに「やたら感の良いガキ」という認識が周りからされており、劇中この時すでにニュータイプ能力が発現した描写も確認できます。

拘束後、地球連邦軍のニュータイプ研究所である《オーガスタ研究所》で人体実験や薬などで能力を強化されていたが、実験動物のモルモットのように酷い扱いを受け続け研究者達に恨みを募らせました。

前述した《デラーズ紛争》によりガンダムに対しては憎しみを持っていますが、自分の立場を理解し、仕方なくではあるものの《ガンダムトリスタン》を利用し続けています。

オーガスタを代表に様々な施設、研究所をたらい回しされた後脱走し、《バーナムの森》に籍を置いていたマイッツァー・ロナに拾われる形で所属します。

創設者のシャルンホルスト・ロナのことは慕っているようで、”爺さん”呼ばわりして恩返ししようと躍起になる描写があります。

弟のヴァルターからは「頭を使うのは兄貴の役目」と言われているとおり、性格は落ち着いており沈着冷静。

ヴァルター・フェルモ

<クアンタン・フェルモ>の双子の弟で、《バイアラン・イゾルデ》のパイロットです。

子供時代はクアンタンと一緒にダウンタウンでチンピラから金目の物を巻き上げるような生活を送っていました。

性格は粗暴に描かれており、人を殴るのにも全く抵抗がありません。またクアンタンの危機の際には相手の首元に噛みつき殺害もしています。

鼻筋に横一文字の傷跡はありますが、これは脱走時クアンタンがナイフで切り付けられそうになったときにかばった際にできた傷です。

アニメ版ではどちらかと言えばヴァルターの性格がクアンタンになっているように感じました。

シャルンホルスト・ロナ

本名はシャルンホルスト・ブッホ。劇中の大企業《ブッホ・ジャンク社》の創業者でもあり、一代でブッホ・ジャンク社を複合企業集団まで成長させた人物です。

劇中では私兵集団《バーナムの森》を利用し、アクシズ内にあると思われるサイコフレームの研究資料の回収をもくろみます。

地球連邦政府の政策を良く思ってはなく、「何をするのも遅すぎる」「衆愚政治の極み」と言っています。

後の作品では敵対するMSを製造した《サナリィ》の上層部との密な関係を仄めかす描写もされており、どのような繋がりがあるのかは本編では語られていませんが注目すべきところだと思います。

前述したフェルモ兄弟のことは良く面倒を見ているようで、最終巻で<失踪>した兄弟のことを追うでもなく「何か面白いものでも見つけたかな・・・」と言い自由を与えている描写がされています。

劇中兄弟からも「ようやくシャルンホルストの爺さんに恩返しできる」と言われていることからも人格者と思われます。

エンゲイスト・ロナ

シャルンホルストの長男。この漫画の劇中地球連邦政府で今回の事件の発端ともいえる《サイコフレーム回収計画》の会議に参加していることからかなり高い位置の役職を持っていると思われます。

会議後、回収計画の情報をシャルンホルストに伝え、《バーナムの森》が派遣されたことから今回の物語が展開されます。

この情報を伝えた後はシャルンホルストから今回の件から手を引くように促され、以後登場しません。

この後の時代を描く漫画作品にはいつくか名前が出ており、最終的には宇宙世紀内の巨大企業<コロニー公社>の総裁を務めたようです。

マイッツァー・ロナ

シャルンホルストの次男。この後の時代の作品《機動戦士ガンダム F91》にコスモ貴族主義という考えと共に、フロンティア・サイドを攻撃し占領。貴族主義国家<コスミ・バビロニア>の建国を始めようとします。

本作劇中では一コマのみ出ており、フェルモ兄弟を拘束してます。

ブレンドレル

劇中シャルンホルストと双方向通信で緊急に対談を申し込むサナリィ関係者。シャルンホルストと直接通信をつながれていることからも重役と思われます。

漫画内ではアクシズ表層でのモビルスーツどうしによる戦闘が確認された後にシャルンホルストに連絡を入れ《バーナムの森》の撤退を促すが拒否されます。ですが一蓮托生の思いで覚悟を決め、物事の行く末を見守る肝の据わった人物でもあります。

登場兵器及びMS(モビルスーツ)

ダントン及びアルレット使用機体

今回の《サイコフレーム回収計画》はただ研究資料の回収のみを目的としていたため、《マスティマ》側はモビルスーツを持ち込んでいませんでした。ここで紹介するのはダントンとアルレットがアクシズ内部に放棄されていた機体を接収したものになります。

ザクIII改(ザクスリーかい)

旧ジオン公国軍の傑作量産型MSザクII(ザクツー)の改良発展型汎用機です。

劇中ダントンが使用するザクIII改は、シャア専用機としてハマーン・カーンが密かに準備していたものになります。結果としてシャアが乗ることはありませんでしたが、シューフィッターの二人が手塩にかけて作り上げた機体は10年近く経った宇宙世紀0096時代の機体相手にも引けを取らず、むしろ圧倒する描写もされています。

元はシャア専用なだけにかなりのピーキーなセッティングでしたが、アルレットが保管していたダントンのパーソナルデータを使用して全力で扱えるように調整した結果、相手機体のコックピットのみをビームサーベルで貫くという離れ業を劇中で見せてくれます。

R・ジャジャ(アール・ジャジャ)

こちらも旧ジオン公国軍で開発されたギャンの思想を組み込み、白兵戦に重きを置いたMSです。

もともとネオ・ジオン軍近衛師団用の機体で、劇中の描写から当初はアルレットの手が加えられていないようでした。欠陥があったのかは定かではないですが、ダントンが運用試験時に機体が爆発・炎上し重傷を負っています。

その後アルレットも加わって修繕に入ったようだがですが何らかの理由で頓挫し、そのままの状態で宇宙世紀0096年のアクシズ内に保管されていたようです。

白兵戦を考えて作られただけあり、総推力・出力ともに前述したザクIIIよりも高い数値を示していますが、劇中では姿勢制御用高機動スラスターが取り付けられているバリアブル・シールドの左肩側が外されたまま出撃したため、不安定な状態で戦闘に入ります。

ファドラーン

漫画版にのみ登場するニュータイプによる運用を主として考えられた機動戦艦です。

一応正式名称は《サダラーン級サイコミュ防御実証艦ファドラーン》と言われており、その名の通りサイコミュ運用による防御の可能性を検証する実験艦でもあります。

実験内容は「兵装のすべてをサイコミュコントロールを以て防御を行う」というもので、主砲や機銃はもちろん、第一次ネオジオン抗争で活躍した指揮官機《ゲーマルク》で運用されたマザーファンネルをも使用できます。

防御面では《リフレクター・インコム》を使用し、ビーム兵器を無効化します。

《リフレクター・インコム》とは一般兵でも使用できる準サイコミュ兵装のインコムにビームを弾く《Iフィールド》を発生させ、それに自機からのビームを弾き簡易的にサイコミュ兵装の特徴の一つであるオールレンジ攻撃を行えるようにする兵装です。

本機にはそれを防御のみに使用し、よほどの高出力ビームでなければ弾き返すことが出来る使用になっているようです。しかし実弾兵器に対しては効力を発揮しないため意味がありません。

このようにサイコミュ兵装頼りにはなりますが、攻撃・防御の両面でほとんどスキのない艦船を作り上げる計画だったようです。

劇中では第一次ネオジオン紛争の早期終結により間に合わず、アクシズ内にて本艦は艦首部分の外装もされていない状態で放棄されており、主砲による軍港のハッチを強制排除し発艦した際にその艦首部分も破棄しながら発艦したため一目で《サダラーン》とはわからない外見になっていました。

主艦橋の下に本艦独自のサイコミュ統制ルームがあり、その部屋で最大12人の人工ニュータイプにより操艦・兵装のすべてをコントロールし艦を守る態勢が整えられます。劇中でアルレットが操艦に利用した場所はここだと思われ、入室の際彼女は過去実験に参加したと思われる人工ニュータイプの幻影を目撃しています。

《バーナムの森》使用機体

ガンダムトリスタン

《バーナムの森》に所属するガンダムタイプのMS。パイロットはクアンタン・フェルモが務めています。

もともとは【機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争】の主役MSである《ガンダムNT-1 アレックス》であり、リボーコロニー内で起こったザクII改との戦闘で中破された機体を改修したのが本機になります。

どのような経緯を辿って《バーナムの森》にたどり着いたかは本作第一巻末の小説に《リドル・ウィットマーシュ》の報告という形で載っており、端折って説明すると《リボーコロニー⇒ルナツー⇒オーガスタ研究所⇒サナリィ⇒バーナムの森》という感じです。

その報告には『オーガスタ研究所ではニュータイプの研究をしており、そこで強化人間の実験のためこの機体が使用されていたよう』との記述があります。それも複数人の強化人間の研究という名の人体実験に使われたと書かれています。

クアンタン・フェルモはその最後の専属パイロットとなり、オーガスタ研究所が解体されたどさくさに紛れて脱走した際に持ち出したことになっています。

また、もともとの機体は宇宙世紀0080年に設計されたものですが、改修されたとはいえ宇宙世紀0096年の現役パイロットがその性能の資料を読んだとき「化け物級」と表現しており、『強化人間のテストのために使うにはうってつけだったようだ』と書かれています。

トリスタンという名前の元ネタは【トリスタン物語】に出てくる騎士トリスタンから取られたと思われます。

ガンダムトリスタン〈フェイルノート〉

上記のガンダムトリスタンに強化装甲ユニットを装備した姿です。漫画第三巻末の資料によると「《フェイルノート・システム》を搭載した姿」と書かれています。

《バーナムの森》の創設者シャルンホルストの持つ理想を実現するために次世代機の様々な実験の一つに挙げられています。

攻撃・防御を半自動で対応するインコムタイプの装備で補い、パイロット自身は機体の操作に専念させるというコンセプトのもと作り出された機体です。

頭部背面には高性能センサーパックを装備し、インコムに周囲の状況を提供、それにより高効率の運用ができるようになっています。

特徴的な背部のフィンノズルは大推力スラスターであり、そのおかげでトリスタンから見てかなり機体重量が増大したにも関わらず推力はむしろ向上しています。

前述したとおり今後のための実験機という意味合いが強く、《バーナムの森》の後継組織《クロスボーン・バンガード》に上記のセンサーパックやフィンノズルは継承されています。しかしインコムシステムは時代の流れもあり、継承されなかったようです。

バイアラン・イゾルデ

《バーナムの森》所属の指揮官機です。パイロットはヴァルター・フェルモが担当しています。

ティターンズが所有していたモビルスーツ《バイアラン》の派生だと思われ、元の機体以上の高機動力を持っており、相対したダントンは『正規のジェネレーターではなく宇宙用に改修し、さらに出力をいじくっていやがる』と分析しています。

操作はかなりピーキーなものになっているはずですが、強化人間であるヴァルターによって制御され、その能力を遺憾なく発揮しダントンを窮地に追いやるもとっさの判断による反撃を受け機体の上半身と下半身を分断、大破させられています。

ガンダムトリスタン同様に何かのテストベッドと思われますが、後の時代にその特徴を継承した機体は見受けられないことから採用はされなかったと思われます。

名前の元ネタはガンダムトリスタン同様【トリスタン物語】に出てくるマルク王妃イゾルデだと思われます。

ジェガン(バーナムの森仕様)

地球連邦軍が宇宙世紀0096年現行で運用する主力MSを《バーナムの森》が改造した機体です。

特徴としては頭部カメラ部分に特徴的なバイザーが取り付けられていることとショットランサーと思われる装備を使用していることです。

頭部カメラ部分に付けられているバイザーは《バーナムの森》後継組織《クロスボーン・バンガード》が運用するMSである《エビル・S》の頭部カメラに酷似しています。

漫画でショットランサーと思われる装備はビームの刃が出ている描写があるので違いますが、ショットランサー自体は《クロスボーン・バンガード》で正式採用されています。

上記のことからもこのジェガンも実験機であると思われます。

用語解説

【機動戦士ガンダム】関連用語

【機動戦士ガンダム】には多くの独自専門用語があります。ここでは漫画【機動戦士ガンダム トワイライトアクシズ】に出てくる一部の用語を解説します。

モビルスーツ(MS)

モビルスーツは【機動戦士ガンダム】に登場する人が乗り込んで操作する人型起動兵器の総称で、M(モビル)S(スーツ)と略されます。

【機動戦士ガンダム】の劇中でモビルスーツというネーミングは宇宙世紀0073年の《MS-01》というモビルスーツの前身にあたる作業用モビルワーカーであるZI-XA3をジオン公国軍国防省が正式に兵器として採用した際に付けられた名称ということになっています。

MS-01を元に様々な改良を加え宇宙世紀0074年に完成したのが《ザクI(ザクワン)》です。

ザクIをさらに改良・改善したものが名機《ザクII》になります。

《モビルスーツ》の他に《モビルアーマー》というものもあり、簡単な見分け方は”足が有るか無いか”と”巨大かどうか”です。足のあるモビルアーマーもあるんですけどね・・・

宇宙世紀

宇宙世紀は【機動戦士ガンダム】シリーズの年号で、ユニバーサル・センチュリー(UC)と略されることもあります。

《世紀》と書かれていますが現行の西暦のように1世紀、2世紀というように表現するのではなく、常に4桁の英数字で表現し、読み方は「0」を「オー」と表現します。漫画【機動戦士ガンダム トワイライトアクシズ】の時代である宇宙世紀0096年であれば「ダブルオー・ナインティ・シックス」というような呼びになります。

一年戦争

宇宙世紀0079年1月3日から宇宙世紀0080年1月1日の約1年間続いた地球圏大戦争のことです。

宇宙移民者が地球圏を実質支配している地球連邦に対しての不満が募っているときにジオン公国ギレン・ザビ総帥が国民を先導したことがきっかけとなり反発運動が増大、戦争へと急速に向かうことになりました。

地球圏のほぼ全域が戦場となり、戦争最初期に核兵器こそ使用禁止となりましたが多数のコロニーに毒ガスが撒かれ住民を虐殺、住民の居なくなったコロニーを地球に落下させる《ブリティッシュ作戦》を敢行など数々の蛮行が行われました。

特にこの戦争開始から1週間は悲惨で、当時110億人居た地球圏の総人口が55億人まで減るという大惨事となり、一年戦争とは別に《一週間戦争》と呼ばれることもあります。

地球連邦

地球圏を統治している連邦国家です。

【機動戦士ガンダム】シリーズでは地球やスペースコロニー、太陽系内の星々をすべて統治しています。火星や木製などはあまりに離れているため完全に統治はできていませんが、地球圏に至っては実質支配していると言っても過言ではありません。

劇中主に出てくる地球連邦軍はその一部門にあたり、【機動戦士ガンダム】シリーズでは主にガンダムを運用している側にあたります。

もう少し細かく言いますと地球連邦軍内部にも派閥で分かれており、有名なところでは【機動戦士Zガンダム】で《エゥーゴ》と《ティターンズ》という派閥に分かれて戦争もしています。

シャア・アズナブルはこの時クワトロ・バジーナを名乗り《エゥーゴ》に所属し《ティターンズ》と戦っています。またアルレットとダントンもシャアに付き従いシャア専用機である《百式》の開発などに携わっています。

ジオン公国

地球からもっとも離れた地、月の裏側を拠点とするスペースコロニー国家です。もともとは宇宙世紀0058年にジオン・ズム・ダイクンによって建てられた《ジオン共和国》を前身としています。

《ジオン公国》を名乗りだしたのは0068年にジオン・ズム・ダイクンが毒殺され、彼の側近であったデギン・ソド・ザビが引き継ぎ国家方針を独裁体制に変え、共和制から君主制に変更した際に公国を名乗るようになりました。

一年戦争後はまた共和国へと名前を変更しますが、負けを認められないジオン残党軍はその後も公国と呼び続けています。

公国軍は公国の総帥でもあるギレン・ザビが総司令官に付き、革新的な兵器であるモビルスーツを用いて一年戦争当初は国力で何十倍も違いのある地球連邦軍を圧倒しました。

スペースコロニー

【機動戦士ガンダム】シリーズのスペースコロニーは宇宙空間に浮かぶシリンダー状の人工居住地です。

直径は6.4km、全長30kmから40㎞という超巨大な構造物で、遠心力を用いて地球と同じ1Gの疑似重力を作り出しています。コロニー内では主にエレカー(電気自動車)で移動し、人口密集地である街だけでなく林や山なども作られています。

漫画【機動戦士ガンダム トワイライトアクシズ】ではリボーコロニー内でアルレットとダントンが【ダントン・ドライクリーニング】を営んでおります。

スペースコロニーは地球と月のラグランジュポイント、ラグランジュ点とも呼ばれる重力と慣性力の釣り合いが取れていて、それなりの質量を持つ天体、物質が安定して点在できる場所である5か所に振り分けられています。

多数ある振り分けられたスペースコロニーはそれぞれ【サイド】【バンチ】で呼ばれる形で分けられています。

【サイド】がラグランジュポイントの位置分けで、【バンチ】はコロニー自体を指します。

地球でいうと【サイド】が国、【バンチ】が県や州と言ったところでしょうか。さらにバンチのあとにそのコロニーの愛称がつけられます。これをもとに例えを挙げると【サイド1】【1バンチ】【シャングリラ】という風になります。

ちなみに上に出ている【リボーコロニー】は2023年現在バンチの数字が判明していません。

設定資料によりサイド及びコロニー1基あたりどれくらいの人数が居るかはかなりバラツキがあり、今現在わかっているだけで一つのサイドあたり約1億人から20億人、1バンチあたり1000万人ほどというのが一般的なようです。

ミノフスキー粒子

ミノフスキー粒子は【機動戦士ガンダム】シリーズに出てくる架空の物質です。劇中ミノフスキー粒子は散布することで通信障害を引き起こしレーダーを妨害する物質として描かれています。

名前の由来は同粒子を発見したミノフスキー博士の名にちなんでつけられています。

非常に細かい設定がつけられており、この粒子を利用すれば【宇宙世紀ガンダム】シリーズの技術的問題は大体解決するというまさに”魔法のランプ”とも呼べる代物です。

詳しくは下記のYOUTUBEをご覧ください。

ニュータイプ

ニュータイプは【機動戦士ガンダム】シリーズに出てくる広大な宇宙空間に適応した新たなる人種、人類の革新とも呼ばれる存在です。実際のところは感覚の鋭い、または第六感が発達し《時空を超えた非言語的コミュニケーション能力》を行使できる人のことを指します。

ですが【機動戦士ガンダム】シリーズ劇中においてニュータイプという言葉はかなり曖昧な存在として描かれており、前述した《人類の革新》と捉える人は少数で、大体の人間はアルレット・アルマージュの項で説明した《パイロット特性のある人間》のことを指しています。

フラナガン機関

フラナガン機関はジオン公国が独自に設立したニュータイプを研究する機関です。

一年戦争開戦当初より一部のパイロットが敵艦から放たれる高速荷電粒子、いわゆるビームを高確率で避ける一部のパイロットの謎を検証・解明するための設立されました。

当初はその存在を疑問視されていたニュータイプに理解を示し、軍事利用を考えていたジオン公国軍突撃機動軍司令であるキシリア・ザビ少将によって後押しされた結果設立に漕ぎつけたようです。

一年戦争末期には後述する《サイコミュ・システム》を開発し、宇宙空間を自由に動き回る有線制御式メガ粒子砲や無線式のビットなどを運用できるまでになりました。

前述したガンダムトリスタン<フェイルノート>が使用するインコム・システムもこのサイコミュ・システムの応用から来ています。

戦後その人員や研究成果は地球連邦軍をはじめ各陣営に行き渡り、様々な兵器の開発に至ることになります。

シャア・アズナブル

本名は《キャスバル・レム・ダイクン》と言い、ジオン共和国建国したジオン・ズム・ダイクンを実父に持ちます。

共和国から公国へと変わり、デギン・ザビが公王を名乗ったあたりからサイド3のある場所に幽閉され数年を過ごすことになります。その後地球に逃れ、名前を変えて生活します。

シャア・アズナブルを名乗ったのはジオン公国軍士官学校に入学する際で、その後はこの名前を主に使用して自分の理想を実現するために様々な行動を起こしていきます。

一年戦争終結後は本作の舞台にもなっている宇宙要塞アクシズにわたり、第一次ネオジオン紛争で実質指導者となったハマーン・カーンと出会いますが、最終的には別離します。

このあとからクワトロ・バジーナを名乗り、反地球連邦組織《エゥーゴ》に参画して【機動戦士Zガンダム】の舞台となった《グリプス戦役》を最終局面まで戦い、乗機である百式の大破と同時に行方不明となります。

最終的に第二次ネオジオン抗争を起こす《新生ネオジオン》で総帥の地位を得て《地球寒冷化作戦》の名のもとに地球にアクシズ落としを強行しますが、自身とアムロ・レイ、そして後述するサイコフレームによって引き起こされた《共振》現象によりアクシズは地球の重力から引きはがされ離れていきました。

地球から離れていったアクシズが今作の漫画【機動戦士ガンダム トワイライト・アクシズ】の舞台となっています。

アルレットとダントンの二人とはメカニック・テストパイロットと士官という関係ですが、友人や家族という関係が近いとアルレットは考えていて、ダントンも最終的にはその考えに至ったようです。

サイコミュ

サイコミュ、正式には《サイコ・コミュニケーター》と言い前述したニュータイプや強化人間などの脳波《感脳波》を受信し機体や兵器の制御を電波や電気信号などを介さずに操作できる装置の総称です。

ミノフスキー粒子の干渉を受けないシステムを目的として立ち上げ、最終的には逆にミノフスキー粒子の特定の振動を利用して受信・増幅させ脳波による無線コントロールシステムを作り上げました。

これによりミノフスキー粒子の濃淡関係なく誘導兵器を相手に直撃させることが可能になります。

また機体の姿勢制御系にもサイコミュを干渉させ、パイロットの思い描く通りに操作できるようになったりもします。

さらにサイコミュは【機動戦士ガンダム】シリーズの世界で不可思議な現象を度々引き起こしています。

代表的なものではサイコミュを媒介し多数の死者の思念を機体が取り込み強大な力を発揮したり、サイコミュを介したバリアを張り、ビームを弾くなどがあります。

サイコフレーム

この漫画における一つの大きなテーマでもあるサイコフレームは、もともと巨大になりがちだったサイコミュシステムを金属粒子並みの大きさにし、モビルスーツの素材に”鋳込んだ”新素材です。

非常に小さな粒子にまで細かくするため複雑な機構を鋳込むことはできませんでしたが、その分膨大な数のサイコミュを高密度でモビルスーツに入れることが可能になりました。

そのサイコミュ素子密度は別漫画である【機動戦士ガンダムMSV-R ジョニーライデンの帰還】でのアルレットに『キュベレイに搭載されたサイコミュの1000万倍上回る』と言わせるほどです。

またサイコフレームがニュータイプ等が放つ高い感応派が干渉すると不思議な発光現象が発現し、その際通常の素材では考えられない強度を出すことが可能になり、同じ素材で作られた相手機体を殴った際、発光現象を起こした自機体は無傷なのにもかかわらず相手機体は完膚なきまでに破壊されるということもあります。

また極限まで上がったニュータイプ能力の感応することで自己増殖・自己修復までやってのけるという謎の能力まで発揮しました。

さらにシャア・アズナブルの項目でも説明した通りサイコフレーム同士の共振現象で物理法則に反する不可思議な力場を発生させ、前述した地球への落下コースに入った隕石を離脱させたりもしました。

ここまでの現象が確認されているにも関わらず、その現象が何故起きているのか、どういう理屈なのか全くわかっていないことが地球連邦政府を恐れさせ、封印するという判断になったことが劇中で語られています。

「サイコフレームの精製自体はそれほど難しいものではない」ということを漫画内の政府関係者が語っていることからもアクシズ内のデータ回収を焦らせる要因にもなっているようです。

【機動戦士ガンダム Twilight AXIS(トワイライトアクシズ)】関連用語

上記の【機動戦士ガンダム】シリーズの用語とは別に、漫画【機動戦士ガンダム トワイライトアクシズ】内で確認できる用語もまとめてみました。

バーナムの森

《バーナムの森》はブッホ・コンツェルンの創始者であるシャルンホルストが「自身の理想のためには軍事力も必要」との考えのもと、本格的な次世代型モビルスーツ開発に使用する実験機体入手の為に次男のマイッツァー・ロナによって作り出された私兵集団です。

漫画【機動戦士ガンダム トワイライトアクシズ】で戦闘シーンでは、フェルモ兄弟が小隊長を務めるモビルスーツ部隊と、陸戦部隊の二種類の部隊が居るような描かれ方をしていますが詳細は不明です。

ロナ家

ヨーロッパ地区で有名だった貴族《ロナ》の家名をシャルンホルストが得てから、家系図に載る家族は《ロナ家》としてまとめられています。

映画【機動戦士ガンダム F91】の中で《コスモ貴族主義》を掲げるクロスボーン・バンガードを指揮する立場で多くのロナ家が出てきます。

この漫画【機動戦士ガンダム トワイライトアクシズ】内で出てくるロナ家はシャルンホルスト、エンゲイスト、マイッツァーの3人のみです。

サナリィ

正式名称は《海軍戦略研究所》。《Strategic Naval Research Institute》の頭文字を取ってS,N,R,I(サ・ナ・リィ)と呼びます。

この漫画内ではほとんど関わってきませんが、宇宙世紀0123年を舞台にした映画【機動戦士ガンダム F91】での主役機を開発したのがサナリィとして出てきます。

今までも別漫画の中でサナリィという名前は度々出てきましたが、今作で実はのちに戦うこととなるクロスボーン・バンガードとの繋がりがあることを匂わせています。

シューフィッター

シューフィッターは現実では「お客様の足に合わせた靴を選ぶスペシャリスト」となっていますが、漫画内ではメカニックであるアルレットとテストパイロットであるダントンの二人が「忙しいシャアの代わりに専用モビルスーツをフィッティングさせる人」として描かれています。

サザビー

2023年現在、シャア・アズナブル最後の専用モビルスーツです。

この漫画では詳しく語られていませんが、別漫画である【機動戦士ガンダム ジョニーライデンの帰還】によると開発開始は宇宙世紀0090年頃、アルレットとダントンの二人が深く関わって作り上げられた傑作機で、《サザビー》という名前はアルレットが開発前からつけていたコードからそのまま移行したようです。

当時の新生ネオジオンは《~ドーガ》という名前が付くことが多かったので、最初にアルレットが「コードはもう決まっているの」と言ったときダントンは「なんちゃらドーガか?」と聞きなおしていました。

この漫画【機動戦士ガンダム トワイライトアクシズ】内でサザビーは大破しアクシズ上に残った機体が座った状態で放置されてます。しかし窃盗狙いの山師もアクシズ表面に放置してあるサザビーにまでは手を出さなかったため、当時の状況のまま残されていました。

サイコフレームが鋳込んであったコックピットは射出されて無くなっていましたが、サブコンピューターと戦闘データのバックアップは残っていたので、アルレットはそれらを回収してサザビーを眠らせました。

アニメとの相違点

ここからはアニメ【機動戦士ガンダム トワイライトアクシズ】との相違点を書き出していきます。

ダントンの《相手を殺せない》という設定

アニメ版のダントンは「敵対相手を殺せないため、仕方なくテストパイロットにならざるを得なかった」という設定ですが、漫画版ではモビルスーツを爆発させないためにコックピットをビームサーベルで貫きパイロットを殺害しています。

ただ必要な時以外の殺害は望んでいないのか、できる限り相手にダメージを与え退かせている描写もあり、本人曰く「俺は軍人でもねえただの洗濯屋だ、俺の仕事は人を殺すことじゃねえ生かして還すことだ」と言い相手に手を引くよう促しています。

アルレットのサイコミュ適性

漫画版のアルレットはサイコミュ兵装の適性が無く、全く反応させることが出来なかった結果廃棄処分の名のもとに殺害される予定でしたがシャアに救われています。

アニメ版では後述するニュータイプ専用モビルアーマー《アハヴァ・アジール》のサイコミュ兵装《ファンネル》を使用しクアンタンを攻撃しています。

しかし適性はやはり低いのか、即座にすべてのファンネルをクアンタンに堕とされています。

サザビーに搭載されていたサイコフレーム

アニメではサザビーの喉仏あたりに格納されており、その形状はペンダントくらいの大きさの十字架ですが、漫画版ではコックピット周りの壁にT字の形状で格納されています。

ヴァルダー・フェルモの登場

漫画版のヴァルダー・フェルモは小隊長として部隊を率い、ダントンともバチバチにやりあいますが、アニメ版のヴァルダー・フェルモはほんの一瞬、秒数にして5秒ほどのみ登場しています。

またアニメ版の声優欄にもヴァルダー・フェルモの名前が無く、多分クアンタンと同じ増田俊樹さんが担当しているのだと思われます。

ただヴァルダー・フェルモの名前自体は公式ホームページの《バイアラン・イゾルデ》の項目で出てくるため、もともとの設定はあったようです。

アルレットの搭乗機体が《アハヴァ・アジール》

漫画版でアルレットが使用する機体は《ファドラーン》ですが、アニメ版ではニュータイプ専用モビルアーマーで精神感脳波実験機《アハヴァ・アジール》になります。

未完成の状態でアクシズ内に放置されていた本機は赤く塗られ、開発にシャアも関わっていたことからシャア専用のモビルアーマーだったのかもしれません。また機体の起動にはサザビー内から抜き取ったシャアのIDを利用しました。

大火力メガ粒子砲とビームライフル2門、ビームカノン砲2門にビームサーベルを持ちながらビーム攻撃を弾く《Iフィールドジェネレーター》を装備、さらに尻尾にあたる部分にはサイコミュ兵装である《ファンネル》であり、攻撃に重点を置いた対拠点用のモビルアーマーのようです。

クァンタンの搭乗機体が《クレヴェナール》

敵役のクアンタンも漫画版とアニメ版で搭乗する機体が異なり、こちらはガンダムトリスタンで操作するアームドベースという名の武器増加装備になります。

別作品である【機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー】に出てくるガンダム3号機デンドロビウムを元に《バーナムの森》が拠点制圧用に開発した機体であり、その詳細は不明です。

パイロット能力の差もあり、上記の《アハヴァ・アジール》は《クレヴェナール》に圧倒されます。

名前の元ネタは【トリスタン物語】に出てくるトリスタンの従者の名前かと思われます。

『大佐に挨拶も済んだ…帰るか、俺たちの家へ』

いかがでしたでしょうか?

僕個人的な意見ですが、漫画【機動戦士ガンダム トワイライトアクシズ】は先行して公開されたアニメ版の悪評の影響かあまり注目はされませんでしたが、説明不足だったアニメ版の補完として見るとかなり面白いと思います。

アルレット・アルマージュとダントン・ハイレッグ・・・シャアとの繋がりの深い2人がどのような思いでシャアと共に行動し、彼を支え続けたのか・・・それは漫画を読み終えるころにわかると思います。

なんか書き込んでいたらこのブログ1本目なのに1万5000文字超えるくらいの記事になってしまいました・・・・それくらい【機動戦士ガンダム】シリーズが奥が深いんです!

皆様もよければ是非!ご覧ください!

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