『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は、スーパーの喫煙所での静かで温かな会話劇を通じて、多くの読者の共感を集めている人気作です。なかでも注目されているのが、主人公のひとり・佐々木の人物像です。
とりわけ佐々木の過去はまだあまり明かされておらず、作中で少しずつ断片的に明かされておりますがその背景や理由を知りたいと考える読者は少なくないんじゃないでしょうか。
この記事では、「佐々木の過去の初登場はいつ?」「佐々木の過去はバレてる?」といった具体的なエピソードの展開を中心に、佐々木という人物の本質に迫っていきます。その他にも登場人物の紹介などといったプロフィールにも触れながら、彼がなぜ今のようなキャラクターになったのかを丁寧に解説します。
また、彼と関わるもう一人の主人公ともいえる重要人物、山田(田山)の視点から2人の関係性や心の距離についても紹介していきます。さらに作品の魅力や注目度も紹介していきます。
SNSの広告などから興味が沸き、これから『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』を読みたい方も、既にファンの方も楽しめるように、漫画好きの僕が佐々木の過去と作品全体の面白さをネタバレ少な目で分かりやすく掘り下げていきます!
- 佐々木の過去に起きた出来事や背景
- 佐々木の過去が物語でどのように描かれているか
- 佐々木の性格や価値観に影響を与えた要素
- 今後過去が明かされる可能性と展開の予想
漫画『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の主人公”佐々木”過去の秘密とは
- スーパーの裏でヤニ吸うふたりの佐々木の過去
- 佐々木の過去の初登場はいつ?
- 佐々木の過去はバレる?
- 佐々木の正体は?
- 佐々木の年齢は?
スーパーの裏でヤニ吸うふたりの佐々木の過去
佐々木の過去については、作品の中で少しずつ断片的に明かされています。彼は現在、ブラック企業に勤める疲れたサラリーマンという印象が強いですが、かつては本社勤務をしていたこともあり、ある程度のキャリアを積んできた人物であることがわかります。
そんな彼が現在の支社勤務に至った背景には、明確な転機があったと示唆されています。
具体的にどのような出来事があったのかは、現時点では作中でも詳細には語られていません。ただ、過去に「世話になった以上に迷惑をかけた上司がいる」と佐々木自身が語っており、何らかのトラブルや失敗を起こしたことがうかがえます。
2025年3月26日現在、最新巻である6巻の一コマで『佐々木さんになんて 出会わなければよかった』と黒塗りの一コマがあり、かなり重い出来事が過去にあったことが伺われます。
この発言から考えられるのは、職場内での人間関係のミスが原因となり、会社に居づらくなった可能性です。
また、佐々木の喫煙には過去に付き合っていた女性の影響で始めたというエピソードも描かれています。その相手は大学時代の2歳年上で同じゼミの先輩であり、名前は「遠野」先輩。
もともと彼女の事が好きだったようだが自分自身ではその気持ちに気が付いておらず、遠野先輩との大学最後の飲み会で本人から直接言われて気付くというかなりの鈍感。後述するヒロインである田山(山田)さんから心の中で佐々木ではなく「にぶす木」と言われるくらいの鈍感さは昔からのようですw
このように、佐々木の過去には仕事や恋愛におけるさまざまな出来事が詰まっており、それらが現在の彼のキャラクター形成に直結しています。過去が完全に明かされていない分、読者の想像をかき立てる魅力にもなっており、今後のストーリーでどのように掘り下げられていくのか注目されています。
佐々木の過去の初登場はいつ?
佐々木の過去にまつわる描写は1巻後半から少しずつ出ていますが、大学時代のエピソードは2巻末の『冬、居酒屋裏、ふたり未満』という物語で出ます。
トラウマ的な出来事のストーリーは単行本の3巻終盤からのエピソードです。このストーリーでは、彼の過去に関わった恩師が登場したり、自身の口から過去の発言が語られたりと、この話の後から徐々にそのバックボーンが見えてくるようになります。
とくに印象的なのは、佐々木が定年退職する元上司である中島さんについて田山(山田)と語るシーンです。彼は中島さんに「世話になった以上に迷惑をかけた」と話しており、その言葉からは深い後悔や自責の念が感じられます。この出来事が原因で本社から現在の支社に異動した可能性も高く、単なる転勤ではないことを匂わせています。
このように、佐々木の過去に関する情報は一度にまとめて提示されるのではなく、読者に考察の余地を与えながら進行していく構成となっています。
この過去のトラウマがどういったものなのか?どれほどのことをやらかしたのか??と考えるとますます気になっちゃって読むのがやめられないんですよねw
佐々木の過去はバレる?
現段階のストーリーでは、佐々木の過去が完全に「バレる」といった明確な展開は描かれていません。ただし、彼の発言や周囲の反応から、少しずつ過去の輪郭が浮かび上がってきております。
作中、8年前舞台となるスーパー周辺に住んでいて、その当時通っていたスーパーが無くなっていたから田山(山田)の居るスーパーを利用していると語られていますが、読み進めていくと名前を変えた同じスーパーであり、そこでかつて田山(山田)と出会っていることが示唆されています。
また、当時から働いているスーパーの店員である大野さんは「よく来られる方は昔からほとんど覚えている」と語り、その後佐々木の横顔からなにやら思い出した様子があるのでバレるのも時間の問題だと思います。
ただし、過去が明かされることで関係性が崩れるリスクもあるため、佐々木にとっては結構デリケートな問題なのではないでしょうか。
読者としては、彼の内面の変化や周囲の反応を丁寧に追っていくことで、過去の真相がどのように扱われるのかを見守る楽しさも感じられるでしょう。今後のエピソードでどのような形で過去がバレるのか、あるいはバレずに終わるのかは一人のファンである僕個人的にものすごく気になります。
佐々木の年齢は?
佐々木の年齢は2月25日生まれの当初は45歳、作中で46歳になったと明確に設定されています。
彼が年齢を意識している描写は頻繁に登場し、特に若い世代との会話や行動において、自分が“おじさん”であることを自嘲気味に語る場面が多く見られます。これによって、彼のキャラクターには親しみやすさと哀愁が同時に漂っています。
どうでもいい話ですが・・・僕より年下なんだよなぁ・・・
喫煙所で出会う田山(山田)とのやりとりの中でも、年齢差を気にしている様子が時折描かれています。田山(山田)とは21歳差があり、このギャップが彼の慎重さや遠慮がちな態度につながっています。恋愛漫画なのに二人に壁を感じられるのは、佐々木の立場や年齢からくる倫理観や葛藤によるものと読み取れます。
また、年齢に関するエピソードとして印象的なのが、誕生日を忘れていたシーンです。佐々木は46歳の誕生日当日、思い出すことすらできませんでした。これにはクソ上司に「なーんも得せず、ただトシを取っていくだけだ」と言われたことが影響しており、自身の価値を見失いかけている心理状態がうかがえます。
一方で、その年齢だからこそ持っている人生経験や人間的な深みが、まだ若い田山(山田)に影響を与えているのも事実です。若さだけが魅力のすべてではないと、読者にさりげなく伝えてくれる点がこの作品の魅力でもあるんじゃないでしょうか。
僕には・・・そういうの無いなぁ・・・;w;
このように、佐々木の年齢設定は単なる数字ではなく、物語全体の雰囲気やキャラクターの動きに深く関わっており、彼の行動や考え方にリアリティと説得力を与えています。年齢を重ねることの意味や価値について考えさせられるきっかけにもなると僕は思っています。
漫画『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』主要登場人物紹介
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は、主に喫煙所という限られた空間で展開されるドラマが魅力の作品です。ここでは、物語の核となる個性豊かなメインキャラクターたちを紹介します。彼ら一人ひとりの関係性や立場が、物語全体に奥行きを与えています。
佐々木
物語の主人公であり、連載初期は45歳のサラリーマン。ブラック企業「元気商事」本部から支社に異動してきた過去を持ち、現在はくたびれた中年として描かれており、外見はやせ型長身で髪型はオールバック、休日は上下スウェットで買い物に行けちゃうオジサンですw
穏やかな性格で人当たりが良く、職場では後輩に慕われている存在ですが、その頼りなさが上司には気に入らないのか、職場シーンの多くでパワハラまがいの怒号を浴びせられています。一方で、自身の過去にはトラウマや後悔を抱えており、その葛藤が物語に深みを与えています。
後述するスーパーSでレジスタッフをする山田(田山)の対応に癒されており、職場のクソ上司からのパワハラもそこで発散しているようです。
ある日、山田の対応に癒されようと店に訪れたがもう帰宅していたためか別の人がレジを打っており、気分を変える為、店の入り口でタバコを吸おうとしたら周囲の人たちから注目を浴びてしまい、喫煙所を探しているときに山田が変装?している姿でもある田山に従業員用の喫煙所に誘われたのが物語の始まりになります。
大学は目敏(めざと)大学文学部日本文学科、国分先生のゼミに所属しており、後述する同社同期の鈴木はそこからの縁のようです。
山田(田山)
本名・山田。連載初期は24歳のレジスタッフで、佐々木をスーパーの裏の喫煙所に誘った。
レジスタッフ時はさわやか朗らかで、接客も丁寧な山田ですが、私服時の姿は耳にピアスを開けまくり化粧も濃いめ、そして紙たばこ愛煙家という顔を持っています。
前述した佐々木と喫煙所で出会い、そこから物語が進んでいきます。
喫煙を始めたきっかけは、同スーパーの店名が『超新鮮市場』から『スーパーS』に変わる前、バイト時代にレジで助けてくれた男性に影響を受けたことが語られており、佐々木からは「その人に憧れている」と言われ自覚する。
佐々木との年齢差は21歳ありながらもほぼため口w逆に佐々木からは敬語を使われています。誰であっても自然体で接し、柔軟さが印象的ですが芯も強く、優柔不断な佐々木にイライラするシーンも多々ありますw
後藤
スーパーの店長であり、少女漫画が大好きな40歳くらいの女性。佐々木と山田(田山)の様子にエンタメを感じており、普段は何事にも動じずクールで無表情だが、二人の関係に一喜一憂する裏の顔もありますw
かなりのエリートだったらしく、大卒入社から1年でレジチーフに、その後いろいろ企画したイベントが当たり、たった3年足らずで本社に栄転。しかし7年後、「現場が良いから」とレジチーフへと返り咲き、現在店長の位置で落ち着いたようです。
佐々木と山田(田山)の関係にロマンスを感じており、少女漫画好きの血が騒いでいる様子w
大野
山田(田山)の同僚で、パチンコで勝って景品に変えるのが好きな作中最年長者。ほんわかしたキャラクターで、常に笑顔で山田(田山)から佐々木の話?相談?をよく受けています。
佐々木や山田とは直接深い関係を築いているわけではないものの、作品の雰囲気にユーモアを添える役割を果たしています。
何事にも動じない雰囲気をかもしだしていますが、ストレスが溜まるとお店のごみ捨てに行ったとき、ごみ袋をどつきまわしていることが作中語られているので、裏の顔は怖いのかもしれませんw
過去、佐々木がスーパーSに来ていたことに気が付いている様子も?
小畑
やや神経質な性格で、仕事に対して真面目すぎる一面を持つスタッフ。山田(田山)からは「おばー」呼ばわりされていますw
佐々木とは店の前で商品のミカンをばら撒いたときに知り合い、助けてもらった後、一緒に一服してから仲が良い。
実は店長後藤のことが好き。
鈴木
佐々木の大学時代からの腐れ縁で、会社の同僚。職場の席も隣同士w佐々木の良き理解者であり、ブラック企業の仕事によく泣いているが娘の恵美ちゃんのため、日々頑張っている企業戦士です。
佐々木の過去を知る数少ない人物であり、そのことで佐々木が再び心を痛めないようにする配慮もしているようです。
大学時代はリーゼントでイキっていた様子w
漫画『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』佐々木の過去の考察まとめ
- スーパーの裏でヤニ吸うふたりは人気ですか?
- スーパーの裏でヤニ吸うふたりの略称は何ですか?
- スーパーの裏でヤニ吸うふたりは超面白い!
スーパーの裏でヤニ吸うふたりは人気ですか?
「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」は、現在非常に高い人気を誇っている作品です。Twitterでの連載からスタートし、話題となったことをきっかけに商業誌『月刊ビッグガンガン』での連載が始まりました。この流れ自体が注目度の高さを物語っていますが、実際に読者からの評価も非常に好意的です。
例えば、「次にくるマンガ大賞2022」ではWebマンガ部門で堂々の第1位を獲得しています。また、書店員やコミック担当者が選ぶランキングでも軒並み上位に入り、2023年の「全国書店員が選んだおすすめコミック」では第4位、「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック」では第1位にも選ばれました。こうした結果は、読者層が幅広いこと、そして作品としての完成度が高いことを裏付けています。
さらに、単行本の売れ行きも好調で、2025年1月時点では電子書籍版を含め累計発行部数が220万部を突破しています。これは、SNS発の漫画としては非常に稀な成功例と言えるでしょう。ストーリーの雰囲気は派手さこそないものの、静かに心を動かす会話劇や、リアリティのある登場人物の描写が多くの人に共感を呼んでいます。
一方で、内容がややスローペースであることから、アクションや急展開を求める読者にとっては物足りなく感じられるかもしれません。しかし、その穏やかで人間味あふれるテンポこそが本作の魅力であり、日常の中にある些細な感情のやり取りにこそ共鳴できる人が多いのです。
このように、「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」は、ストレス社会に生きる現代人にとっての癒やしや共感を提供する作品として、今後も高い人気を維持し続けると見込まれています。
スーパーの裏でヤニ吸うふたりの略称は何ですか?
「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」というタイトルはやや長めですが、ファンの間ではいくつかの略称が自然に定着しています。代表的な略称は「ヤニすう」や「ヤニ吸い」です。どちらも作品名の印象的なフレーズである「ヤニ吸う」という部分を活かしており、SNSやレビューサイトでも頻繁に使われています。
特に「ヤニすう」は、Twitter(現・X)などのSNS上でタグ付けする際にも扱いやすく、作者や読者が作品に言及するときの共通語のような役割を果たしています。このような略称が自然発生的に広まっていく背景には、作品の知名度が上がり、共通の話題として語られる場面が増えてきたことが挙げられます。
作者の地主さんも「ヤニすう」と呼んでいますしね。
また、月刊ビッグガンガンでの連載開始当初に、元々のタイトル「スーパーの裏でヤニ吸う話」から現在の「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」に変更されたことも略称の浸透に関係しています。タイトルが少し長くなったことにより、読者の間では短縮形での呼び方がより必要とされるようになったためです。
どちらの略称も作品への愛着から生まれたものであり、公式が明示的に指定したものではありませんが、ファンの間では広く共有されており、「ヤニすう」という表現を見かけたら、それはこの作品を指していると考えて間違いないでしょう。
結論 漫画『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』は超面白い!
「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」は、多くの読者に支持されているラブコメ作品でありながら、ただの恋愛物語にとどまらない深さとリアルさを持った作品です。派手な展開は少ないものの、だからこそ日常の小さな出来事や感情の揺らぎが丁寧に描かれており、それが作品の大きな魅力につながっていると僕は思います。
本作の最大の特徴は、喫煙所という限られた空間での会話劇を中心に物語が進行していく点です。サラリーマンの佐々木と、スーパーで働く24歳の山田(田山)がタバコを吸いながら交わすやり取りは、一見すると他愛のないものに思えるかもしれません。
しかし、その一つひとつの会話に、互いの人柄や背景、そして微妙な心の距離感がにじみ出ており、読むほどにキャラクターへの共感が深まっていきます。
登場人物たちも個性的で、それぞれが現実にいそうな存在感を放っています。佐々木はくたびれた中年サラリーマンであり、過去の影響か卑屈になることもしばしば・・・。ですが真っ直ぐに人に接する誠実さを持っています。
一方の山田は、仕事中の爽やかさとは裏腹に、プライベートではズボラで少しトゲのある性格。そのギャップが面白さを引き立てています。
また、「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」の「ヤニ吸い」というタイトルから想像するよりもずっとクリーンで温かな物語が展開される点も、読者を良い意味で裏切っていると思います。
喫煙というテーマが現代では肩身の狭い存在であるからこそ、登場人物たちがその場所でだけ見せる“素の顔”がより印象的に映るのでしょう。恋愛感情を匂わせながらもすぐには踏み込まない絶妙な距離感が、もどかしさと心地よさを同時に感じさせてくれます。
こうして、「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」はただのラブコメではなく、人生に疲れた大人たちの癒やしや再生を描いたヒューマンドラマでもあります。テンポの速い作品や派手な展開に慣れた人には少し静かに感じられるかもしれませんが、じっくり読めば読むほど味わいが深くなっていく、まさに“スルメ系”の漫画といえるでしょう。
だからこそ、僕は本作を「超面白い」と断言できるのです!
この機会に是非一度手に取って見てみてください!人は選ぶかもしれませんがどっぷりハマりますよ!
漫画「スーパーの裏でヤニ吸うふたり」の佐々木の過去に関する情報まとめ
- 佐々木はかつて本社勤務のキャリアを持っていた
- 現在は支社勤務で、異動には明確な転機があったとされる
- 上司に「迷惑をかけた」と語る描写から過去のトラブルが示唆される
- 喫煙のきっかけは大学時代の先輩女性の影響
- 過去の恋愛が佐々木の性格や価値観に影響を与えている
- 佐々木の過去の初登場は単行本3巻終盤〜4巻にかけて描かれる
- 上司とのエピソードが佐々木の後悔や自責の念を表している
- 過去に関する情報は断片的に小出しで描かれている
- 読者に考察の余地を与える構成になっている
- 過去がバレる展開はまだ明確には描かれていない
- 元上司の再登場が過去を明かすきっかけになる可能性がある
- 田山や後藤店長が佐々木の過去に気づく可能性がある
- 佐々木が自身の過去を語る頻度が増えている
- 過去を明かす展開は「バレる」というより「打ち明ける」方向性が強い
- 佐々木の内面の変化が今後の展開に大きく影響しそうである